石綿飛散の恐怖…アスベストが公立96校に存在の事実!!その症状と国の補償額は?

2019年9月8日

公立学校の校舎にはまだアスベストが残っている・・
そしてこれから解体時期を迎えていく・・

アスベストを含む煙突が108本、96の公立学校に存在することがわかりました。

その文部科学省の調査報告と、アスベストの恐怖や国の保証についてご紹介します。


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文部科学省のアスベスト調査概要

現代の公立学校にまだまだアスベストが存在していたとは・・

一体どういうことなのか調査の概要を見てみましょう。


【出典:https://www.pref.kyoto.jp

文部科学省は30日、アスベスト(石綿)を含む断熱材や保温材の使用状況について、全国の教育施設の実態調査結果を発表した。

 昨年10月1日時点で、劣化や損傷があり断熱材のアスベストが飛散する恐れのある煙突が、8道県の96公立学校(大学、高等専門学校除く)に計108本あることが分かった。

 96校の都道府県別内訳は、北海道が最多の29校で以下、山形26校、石川23校、宮城8校、愛知6校、福島2校、和歌山と鳥取が各1校の順。直ちに健康被害が生じる恐れは低いとされるが、同省は専門業者などに相談し、応急処置を早期に講じるよう求める方針。 

https://www.jiji.comより引用

子供が毎日行かねばならない場所にアスベスト・・怖すぎます!

実は1970年-90年の20年間、年間約30万トンの石綿を輸入していた日本。
これらのほとんどは建物に使用され続けたんです。

ほんの20年前から40年前の話・・

これらの建物を立て直し時期はこれからですよね?
ですから今回の件は氷山の一角でしょう。

しかし石綿って恐ろしい繊維って皆さんご存知でしたか?

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アスベスト(石綿)とは?

アスベスト(石綿)は、ヒトの髪の毛の直径(40μm~100μm※1)よりも非常に細く(クリソタイル(白石綿)の直径0.02-0.08μm、クロシドライト(青石綿)0.04-0.15μm、アモサイト(茶石綿)0.06-0.35μm)、肉眼では見ることができない極めて細い繊維からなっています。そのため、飛散すると空気中に浮遊しやすく、吸入されてヒトの肺胞に沈着しやすい特徴があります。吸い込んだ石綿の一部は異物として痰の中に混ざり体外へ排出されます。しかし、石綿繊維は丈夫で変化しにくい性質のため、肺の組織内に長く滞留することになります。この体内に滞留した石綿が要因となって、肺の線維化やがんの一種である肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こすことがあります(※2)。

石綿繊維は細くて長いものほど有害性が高くなるといわれています。肺内に滞留した石綿繊維を白血球の一種であるマクロファージが排除しようとしますが、長い繊維は排除されにくく体内に長く滞留するためと考えられています。

また発がん性は、石綿の種類によって異なり、角閃石族のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)の方がクリソタイル(白石綿)よりも発がん性が高いとされています。

石綿を吸い込んだ量と中皮腫や肺がんなどの発病との間には相関関係が認められていますが、どの程度以上の石綿を、どのくらいの期間吸い込めば、中皮腫になるかということは明らかではありません。

https://www.erca.go.jpより引用

一度入った細すぎる繊維は肺にどんどん溜め込まれて取れない・・
その為か、アスベストのほとんどは肺に関する病気です。

これらは30~50年と長い潜伏期間の後に発症します。
よって、不安の方は専門病院で検査して下さいね。



アスベスト検査する病院の一覧



病院で認定され、仕事が原因だったことが証明できれば・・
労災保険制度の一つとして働者や遺族に保険給付されますよ。

でもそれって、どんな症状でどれくらい保証されるのでしょうか。

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症状と国の補償額は?

石綿健康被害救済制度の対象となる疾病は、中皮腫、石綿による肺がん、石綿肺及びびまん性胸膜肥厚です。(石綿肺、びまん性胸膜肥厚については、著しい呼吸機能障害を伴うものが救済対象

https://www.erca.go.jpより引用

息切れ、咳、痰、呼吸困難、胸が痛い・・
どの症状にも付きまとうこの症状。闘病期間が長いので本当にお気の毒です。

そして・・
国からの給付金はどれくらい貰えるのでしょうか。

1) 医療費:
医療費の自己負担分
2) 療養手当:
103,870円/月(治療に伴う医療費以外の費用負担に対する給付)
3) 葬祭料:
199,000円(認定患者の葬祭に伴う費用負担に対する給付)
4) 救済給付調整金:
被認定者及び被認定者のご遺族に医療費と療養手当の合計が特別遺族弔慰金の額に満たない場合に、その差額を被認定者のご遺族に支給する給付
5) 特別遺族弔慰金:
2,800,000円(「法施行または改正政令施行前に指定疾病が原因で死亡した者のご遺族」及び「法施行または改正政令施行以後に指定疾病が原因で死亡した者のご遺族」に対する給付)
6) 特別葬祭料:
199,000円(「法施行または改正政令施行前に指定疾病が原因で死亡した者」及び「法施行または改正政令施行以後に指定疾病が原因で死亡した者」の葬祭に伴う費用負担に対する給付)

https://www.erca.go.jpより引用

皆さんピンと来ないかもしれませんが・・
相当貰えます。

実は筆者の今は亡き親戚のおじさんが認定されていました。
建物を取り壊す作業をよくしていたそうで、その時に吸ってしまったようです。

いつも痰が絡まり、ゼーゼー咳が止まらなかったおじさん・・

人間の体はお金じゃないな、お金いらないから治るといいなあと当時も今も思います。

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ネットの声

では最後に、ネットの声を聞いてお別れしましょう!

どんな意見がでているのでしょうか。

今まで放っておいたのか
信じられん

yahooより引用

ただちに健康被害はなくてもいずれ被害が出るなら同じこと。未来ある子供の健康を思うならただちに対処すべき。

yahooより引用

アスベストは建築材料(おもに断熱材)として日本全国で普通に使われていたので、ちゃんと調査して撤去するにはかなりのお金が必要です。10年以上前から健康への影響が問題になっていたのに、公立学校でさえ対応が済んでいないのですから古い工場やビルなど調べればたくさんあると思う。

yahooより引用

石綿はただちに被害が出るものではない。それは周知の事実。これだけ世間を騒がせているものがいままで放置されていたことが信じがたい。お役所仕事のずさんさにあきれる。ただちに改修すべきだ。できないなら使用禁止にしないと。人の命や健康を軽んじているとしか思えない。

yahooより引用

皆さんも心から心配されているのがわかりますよね。

だって、アスベスト作業をした旦那さんの服を洗った奥様の肺にも入り込むんですよ。

その現場にいる人だけではない!!
2次被害3次被害が普通ですからね・・

これが小さな子供の体に入る可能性があるのは辛い事・・
お金が莫大にかかるとは思いますが早急な対策をお願いしたいと切に願います。

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