自閉症の妹は暇じゃない!ガキ大将の息子が先生を諭した感動の秘話。
今回は、ガキ大将ながら自閉症の妹への差別に立ち向かった感動の秘話をお届けします。
そういえば、ジャイアンも妹思いのやんちゃな男の子だったな・・
先生が当然やってくる
校長先生と先生2人がある家庭に謝罪にきたことから始まる話です。
【出典:http://www.njg.co.jp/post-13000/】
この家庭には、小学六年生の男の子と小学四年生の女の子がいました。
お兄ちゃんは近所ではガキ大将で有名な活発な子、妹は・・自閉症を抱え対人関係が苦手なために学校にほとんど通えない状態でした。
「この度は、大変失礼な発言をしてしまい申し訳ありませんでした。」
突然謝罪から始まった今回の訪問、母親はびっくりしたようです。
慌ててなんの事か訳を尋ねる母親。
それに対し、先生は自閉症の娘さんに差別するような発言を息子さんにしてしまったことを告白するのです。
それは、ガキ大将の息子が兄として立派に成長したことに気づかせてくれる感動の内容でした。
先生の差別発言!?
ある日、先生が学校でこの六年生の男の子に何気なくこんな言葉をかけました。
彼の妹さんは対人関係が難しく、不登校が続いていた時でした。
「(君の妹は)家ばかりで暇だろぉ。妹は勉強してるのか?普段何してるんだ?」
この質問にこの男子生徒は反応し、こう答えます。
「確かに学校には来てないけど、先生が言うように妹は暇じゃないよ!
妹は、学校を休むようになってから毎日『絵』を書き続けてる!」
男の子が言い返した次の日、先生や生徒たちを驚かせることが起こりました。
この絵は・・・!!
小学生の廊下の壁って、各クラス絵や書道など作品を張り出されていますよね。
【出典:http://blog.goo.ne.jp/dai6bunndann/e/17504436531cf85f6f9fdd1806036977
】
このお兄ちゃんがいる六年生の教室がある廊下にも皆の絵が張り出されていました。
この日、その中に素晴らしい1枚の絵がテープで貼られていました。
みんな、あまりの繊細ですごい絵に驚き、すぐに校内中で広まりました。
みなさん、わかりましたか?
そうです!これは前述のお兄ちゃんが貼った妹の絵で、すぐに皆の知ることとなったのです。
障害のある方は飛び抜けて素晴らしい才能があると言われています。
校内中に広まっただなんて・・ぜひ拝見してみたいですよね。
息子が先生を諭す
その後、失礼な発言をしてしまった先生が妹の絵を見に来ました。
お兄ちゃんは先生に近づき、こう諭したのです。
僕の妹は自閉症です。
でも、誰よりも頑張って絵を上手に描けます。
決して遊んでいるわけでもありません。
先生はその時に、この絵のメッセージが自分に向けられたものだと気付き、自分を恥ずかしく思ったようです。
以上、事のあらましを聞いた母は大変驚きと感動を覚えました。
何がすごいって・・・今回のことを息子さんが親には黙っていたことです。
ただのガキ大将だけではなく・・知らない間に芯の強い子に成長していた・・
今回のことで、小学六年生の息子が兄として妹を温かく見守っていたことを再確認したそうです。
再確認ということは、もともと兄として優しく接していたことでしょうね。
その後も、息子さんは学校から戻るなり妹さんの元へ行き書いた絵を褒めに真っ先に向かうそうです。
なんだか・・こんなお兄ちゃんがいるなんて妹さんが羨ましいですね・・
素直に謝る教育者
いかがでしたか?
筆者が思うに、このガキ大将の子だけでなく、この謝りに来た先生方も素晴らしいと思います。
いじめなど問題が発覚し日本中が大騒ぎになっても知らぬ存ぜぬを貫き通す学校が多い中、わざわざ非を素直に認め謝りに行く・・
簡単そうで、できないことです。
以前、筆者のかかりつけのお医者さんが診断を間違え、私に謝ってきたことがあります。
最初は、謝る医者なんて…と思い、知人の医者に話したらこんな返事が返ってきました。
医者ってプライドが高いから間違って診断しても認めない人が多い。認めただけえらい!と。
そうなんですよね、人間ですから間違うことはある!
でも、問題はそこからどうするか。
今回の話で、人間らしい教育者がまだいてよかったとホッとした筆者でした。